
東南アジアで英語が通じる国として有名なのは香港やフィリピン・シンガポール・マレーシア・ベトナムなどです。
中でも香港は日本から約4時間のフライトで到着する・英語だけでなく広東語も学べるなどのメリットが盛りだくさんです。
しかし香港に語学留学をしようと思っても生活費や留学費用の問題などで踏み切れないという人も多いでしょう。
今回は香港への語学留学事情についてご紹介します。
香港留学の魅力とは?
出典 : https://www.starcruises.com/sg/en/destinations/hongkong
2018年現在は留学制度が充実し、留学者向けの専用ビザもあります。
多くの方がアメリカやオーストラリアなど第一言語が英語の場所へ留学しますが、香港にも負けない魅力があります。
香港は1841年のアヘン戦争でイギリスに敗北してから約150年ほどイギリスの植民地として支配されてきました。
中国に返還されたのは1997年で、つい最近のことなのです。
実はイギリスの支配下にあった当時は香港を自由貿易の港町として整備し、貿易品に関税をかけませんでした。
さらにイギリス式の資本主義制度が導入され、香港の経済は当時の中国よりも飛躍的に向上しました。
返還後も香港は先進国並みの経済力を持っていて、香港に暮らす人々は中国とは違う考えを持っています。
そのため香港では中国語は公用語になっておらず、広東語が第一言語となっています。
また、イギリスの植民地支配を受けた影響から英語を喋れる人が多く、留学でも人気の地となっているのです。
中国の文化も受け継いでいる
出典 : https://news.bitcoin.com/japanese-bitcoin-exchange-bitpoint-mainland-china-hong-kong-taiwan/
香港は植民地時代がありましたが、中国の文化が全く失われたというわけではありません。
街を歩けば中国に似た文化があり、飲食店も中国料理屋さんが多いです。
実は英語だけでなく中国語の留学も可能で、専用のカリキュラムを組んでいる語学学校もあります。
切っても切れない香港と中国の関係を知れるのは香港留学の良い所ではないでしょうか。
ヨーロッパの雰囲気も楽しめる
出典 : https://www.openrice.com/zh/hongkong/…
イギリスの植民地だった時代に建てられた建物はヨーロッパ色の強い建物ばかりです。
ガイドブックにも掲載されている1933年創業の飲茶のお店「陸羽茶室」は異国情緒あふれる外装がとっても魅力的です。
香港各所で植民地時代の歴史が感じられるので街を歩くだけでも観光地へ来たような雰囲気を感じられてとても楽しいです。
香港を歩かなければ分からない魅力をぜひ五感で感じてみてください。
留学で気になるお金に関して
留学をする際に一番気になるのはお金に関する悩みですよね。
2018年現在のレートは1香港ドル(Hong Kong dollar)=約14円となっています。
生活するだけでもお金はかかるもので、食費から家賃・日用品代など細かいお金も含めたら計算しきれません。
そこへさらに学費が加わるのですから計画的に生活をしなければいけません。
学費については学校や留学期間によって異なりますので、詳細は学校の先生又はスタッフまで問い合わせてください。
また、学費以外の予算内で留学を行うためにも事前にしっかりと現地の物価については知る必要があります。
香港の物価は日本と比較すると高くもなく安くもないと言われますが、本当にそうなのでしょうか。
気になる物価について詳しく見ていきましょう。
食費について
出典 : https://www.timeout.com/hong-kong/shopping/best-markets-hong-kong
香港のスーパーマーケットに並んでいる食材は日本のスーパーと殆ど同じ価格です。
何か料理を自分で作るなどちゃんと自炊をすれば月2万円ほどの食費があれば十分に生活していけます。
香港は安いB級グルメが沢山あるイメージがありますが、ちゃんとしたごはんを食べようと思ったら600円ほどかかってしまいます。
安いもので7HK$ほどのお粥がありますが、特に味付けもされておらず食事を取っても物足りなさが残るので、食費を節約したいのであれば自炊をしましょう。
毎日外食をしていたら食費だけでかなりの額がかかってしまいますのでご注意ください。
たまに贅沢をしてレストランへ足を運ぶのは良いですが、香港のレストランはどこも割高で大体1,000円から3,000円ほどの予算は見ておいた方が良さそうです。
家賃について
出典 : https://www.cnbc.com/2017/04/09/heres-why-hong-kong-housing-is-so-expensive.html
学校から近い場所や地下鉄の近くなど様々な条件に見合うお部屋を見つけるのは大変です。
香港の家賃はエリアによって若干は異なりますが、全体的に高いと言われいて、東京の家賃相場よりも1割~2割ほど上乗せした額が平均と言われています。
なぜ家賃が高いのかというと、香港の住宅事情が関係しています。
香港は東京の約半分の面積しかないにも関わらず、世界第四位の人口密集率を誇っています。
住む場所が無く、不動産価値が上昇する一方なのでそれに平行して家賃も上昇しています。
しかし公共住宅は比較的安い価格をキープしており、語学留学先の学校が所有・提携しているアパートや寮を借りれば費用は抑えられます。
家を借りる手続きがめんどくさい場合は少ししか手間がかからない学生寮がおすすめです。
交通費について
出典 : https://www.youtube.com/watch?v=relzQ-ZaC7A
日本の公共交通機関はバス・電車が一般的ですが、香港も同じように電車(MTR)・バスが良く使われています。
日本の電車は1駅で160円~が多いですが、香港の電車は安い路線だとなんと約60円からとなっています。
あまり知られていませんがトラムと呼ばれる路面電車の場合は最低で30円から乗れます。
バスも同様で、100円未満から乗車が可能なので交通費に関しては日本よりも安くなっています。
日本でも普及している交通系ICカードの香港版である「オクトパスカード」もありますので、日本人なら間違いなく使いこなせることでしょう。
オクトパスカードはタクシー以外の公共交通機関で利用が可能で、ほかにも提携しているレストランやコンビニでも使用できます。
香港留学の際には必ず持っておくと良いでしょう。
タクシーについて
留学生の場合はタクシーを利用する機会は少ないかと思いますが、タクシーも日本の約半額で利用できます。
赤タクシーと呼ばれるタクシーの場合は初乗りで22HKD(約280円)とかなりお安くなっています。
空港から下宿先へ向かう際に利用することがあるかと思いますが、タクシーの利用はお得なので安心して利用できますね。
香港留学のメリット
では香港留学の魅力・香港の物価について分かったところで香港へ留学するメリットについて見ていきましょう。
広東語が主流言語なのになぜ香港を留学先に選ぶ人がいるのか不思議ではありませんか?
英語を学びたいのであればオーストラリアもありますし、カナダも留学に適した国です。
香港を留学先の候補に挙げる人が多く居る理由は同じ海外でも日本から近い国であること・英語以外にも広東語や中国語の勉強ができること等が多いです。
また、世界的に見ても香港の教育水準は高く、語学レッスンは非常に質が高くなっています。
香港留学によって得られるメリットを詳しくご説明します。
留学コースが充実している
学校によって異なりますが、最低で1週間から英語を学ぶことが出来ます。
他にも1ヶ月・3ヶ月・半年・1年と様々な留学コースがあり、自分の予算や勉強したい時間によってスケジュールが自由に選択可能です。
ホームステイを利用しても良いですし、自分でアパートを見つけて旅行感覚で学びに行くのも経験の一つとしてとても良いことでしょう。
大学クラスになれば教室で行うグループディスカッションによる本格的な英語や英語以外の言語も積極的に学べますのでレベルの高い学びがそのまま身に付きます。
留学中のサポートが手厚いのも魅力ですね。
ビザの取得が容易
ビザは入国するのに必ず必要なものですが、90日未満の滞在であれば日本人の場合はビザの取得が免除されます。
短期留学であればビザは必要ありませんが、3ヶ月以上の滞在を考えているのであればビザを取得しなければいけません。
ビザの中には学生ビザと呼ばれるものがあり、認可を受けている学校であれば無料で発行してくれる所もあります。
また、認可を受けてない学校に行く場合や現地で働きたい場合はワーキングホリデービザを取得することになります。
ワーキングホリデービザは最長1年間の滞在が認められ、滞在中は就労・就学も行えるビザです。
学校によっては学生ビザかワーキングホリデービザがなければ授業が受けられない場所もありますので、情報を確認して万全の体制を整えることが大切です。
しかし時間に制限があるため、授業日数について学校と相談しながら通うようにしましょう。
香港留学まとめ
いかがでしたか?
今回は、香港への語学留学事情について紹介してきました。
語学学校への留学は費用がかかりますが、学生寮を利用したり自炊をすることで費用を抑えることができます。
一ヶ月ほどの短期留学から1年間もの長期留学まで様々な留学方法があり、忙しい社会人の方にもおすすめです。
英語だけでなく広東語・中国語さらには北京語まで学べるので、アジアで活躍したい!という志があるかたがいましたらぜひ香港へ留学してみてください。