香港は、日本から飛行機で約4時間程度で到着する、比較的近い外国。

しかし、とても近いとはいえ、意外と日本と違った面も多く、日本人には驚きの連続でとても印象深いでしょう。

また狭い土地に様々な観光スポットが凝縮されており、楽しみの尽きない面白い街です。

今回は皆さんに「必見!」の香港観光スポットの重要ポイントを紹介していきましょう。

まずは九龍半島の中心地から出発してみよう

香港の魅力は、なんと言っても街に活気が溢れ、パワフルであること。

東南アジア随一の金融センターとしても有名ですが、何といっても下町の賑やかで元気の良いマーケットなどを見るのが、まずは香港観光の定石ではないでしょうか。

そこで、香港観光の初日は、「九龍半島の一番賑やかな地域」からスタートを切るのはいかがでしょう。

彌敦道(Nathan Road / ネイザンロード)周辺

ネイザンロード
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香港の九龍半島にある「ネイザンロード(彌敦道)」の名前は、世界に名だたる繁華街。

香港の話題にふれると、かならずと言っていいほど耳にする有名な大通りで、尖沙咀エリアから北に向かって伸びている、九龍島側のメインストリートです。

【アクセス】MTR地下鉄尖沙咀(チムサーチョイ)駅の地上から南北にある大通り

ここネイザンロードの尖沙咀エリアは観光のメッカであり、「黄金の1マイル」とも呼ばれた繁華街なんです。

歴史のある超高級ホテル「ペニンシュラ・ホテル(半島酒店)」に始まり、北上していく世界の超一流ブランドのブティックや、地元のグルメ・ショップが軒を並べており、朝から夜まで、否、一日中眠ることのない賑わいを見せています。

このネイザン・ロードに立ち、香港の息吹を感じてみましょう。

ネイザンロードの東側に少し足を伸ばせば、有名映画スターの手形がたくさん見られる「アベニュー・オブ・スターズ(星光大道)」もあります。

ジャッキー 銅像
出典 : http://www.urban-outdoors.com/wp-content/uploads/2010/10/800px-Avenue_of_Stars_Hong_Kong_Bruce_Lee_Statue.jpg

ここは映画好きには必見のスポット!このスポットは「チムサーチョイプロムナード」という遊歩道がビクトリア湾沿いにあり、ここには著名な香港映画スターたちの銅像や手形などが展示されています。

MTR(香港地下鉄)尖沙咀(チムサーチョイ)駅を出て、そのまま地下道を移動しJ1出口を目指します。

一番ビクトリア湾に近いところまで歩くと、そこは『尖沙咀海濱長廊(チムサーチョイ・プロムナード)』という遊歩道で、ここを歩くと「アベニュー・オブ・スターズ(星光大道)」に入っていきます。

ここでは常設ステージがあり、観光イベントが頻繁に開かれます。

また、「アベニュー・オブ・スターズ(星光大道)」の名のごとく、香港映画のアワードである「金像賞」受賞者へのブロンズ像をイメージした大きな像が展示されています。

「女人街(ヌイヤンガーイ)」

ヤヌンガイ
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さて、次にご紹介したいのが、「女人街」というマーケット。

女人街(おんなのまち)と言う名前が付けられているだけあって、女性がよろこような観光みやげの露店がずらりと並ぶストリートであります。

最近の流行りの商品が、各店様々なディスプレイ、言い値で自由に売られており、ここを冷やかしながら、値段交渉を楽しみつつお土産を買い揃えて行くのも楽しいかもしれません。

この「女人街(ヌイヤンガーイ)」という名前は、正式名は『通菜街(Tung choi St)』と言います。

その通りが全部歩行者天国状態になり、さらにテントなどで作られた露店が立ち並び、ありとあらゆるものが売られている、九龍半島側の2大ナイトマーケットのひとつです。

「女人街」という名前は、セクシーな下着、アクセサリ、子ども向けグッズやおもちゃなど、女性がつい足を止めて買いたがるアイテムが露店で多く売られているため、自然とそのような名前が付いたと言われています。

チープながらも意外な掘り出し物もあり、何より歩いていると自分まで元気をもらえるかのような人々のしたたかな生活パワーで、ワクワクしてきます。

【女人街へのアクセス】MTR香港鉄道(地下鉄)の「旺角(モンコク Ming Kok)」駅で降り、地上に出て「通菜街」方面へ徒歩で数分です。

「男人街(広東語:ナームヤンガーイ)」

先程ご紹介した「女人街」の他にも、「彌敦道(ネイザン・ロード)」沿いエリアにはもう一つ、大規模なナイトマーケットが存在します。

そてがここでご紹介する『男人街(広東語:ナームヤンガーイ)』です。
ナムヤンガイ01
出典 : http://s-style-kenchiku.co.jp/blog/information/2016/06/3787.html

位置は、MTR佐敦駅付近の、「彌敦道(ネイザン・ロード)」を西側に裏通り4つ入ったエリアです。

通りの正式な名は『廟街(Temple Street)』なのですが、上記の『女人街』の由来と同じように、男性が好むようなグッズなどが沢山売られているほか、風俗店や路上にテーブルを出した料理店など、ワイルドな雰囲気のため、『女人街』に対してわせて『男人街』という通称がつけられたそうです。

もちろん男性だけではなく、地元の女性らもこのストリートに点在する抜群に美味しい海鮮料理の店などを目当てに、たくさん集まってきます。

観光客、地元客入り乱れて、毎晩お祭り騒ぎのたいそう賑やか&ハッピーなエリア。ぜひあなたも訪れて、香港パワーをチャージしてみてください!

【アクセス】MTR佐敦駅A出口をから西へ歩き、細い通り4本目が「廟街」です。通りの入り口に赤い鳥居に似た門がそびえています。

【ご注意】上記『女人街』(モンコクエリア)は昼過ぎからすでに露店が営業を開始しますが、こちら『男人街』は、夕方にならないと開始しません。

ですので、この2台ナイトマーケットをハシゴする場合は、先に女人街、夕方から男人街を訪れるといいでしょう。

ビクトリア湾

さて、時間に限りのある短期香港旅行なら、すばやく香港島のほうへも移動し、一気に観光スポットを残らずチェックしてしまいましょう。

九龍側から香港島へは地下鉄、海底トンネルでのバス・タクシーもありますが、せっかくですから、歴史有る「スターフェリー」で優雅に(そしてチープに!)海を渡ってみませんか。

九龍と香港島を最も安く、最も優雅にヴィクトリア・ハーバー(港)の風景を堪能できるのは、なんと言ってもこの「スターフェリー(Star Ferry)」でしょう。

スターフェリー
出典 : https://s3.amazonaws.com/iexplore_web/images/assets/000/005/806/original/hong_kong.jpg?1442936776

なんと100年以上の歴史があり、海底トンネルが完成し、さらに地下鉄が開通した後も、香港の「顔」の交通手段としてずっと親しまれています。

この数分の船旅は、僅か数ドルのコインだけで楽しめます。よく晴れた昼間に香港の摩天楼を眺めるのもいいですし、夕方から夜にかけてはまさに「100万ドルの夜景」が目の前に広がります。

夜景

香港では現在、毎晩午後8時になると、主要な建築物、高層商業ビルがコンピュータでシンクロされたレーザーライトを放ち、街中で鮮やかなライトショーを見せてくれるイベント『シンフォニー・オブ・ライツ(A Symphony of Lights)』が行われていますので、是非見てくださいね。

『シンフォニー・オブ・ライツ』はギネスブックで「世界最大の光と音のショー」として公認され、数多くの観光客と市民を魅了しています。

参加費・入場費は完全無料。街全体がな毎晩20時になると華麗なステージに早変わりします!

主にビクトリア湾沿いの主要高層ビルを含む40の建物がライトアップされ、色とりどりのサーチライト、レーザービームを放ち、FMラジオで流れるBGMに連動した素敵な約10分間のライトショーを誰でも見ることが可能です。

最もいい場所は、尖沙咀側のハーバーシティー屋外駐車場からビクトリア湾を眺めるか、または香港島のセントラルから尖沙咀側を見るポジション。

そして、ここだけの話…スターフェリーにほぼ8時に出発する便に乗って、「ビクトリア湾」の上から、360度の眺めでこの「シンフォニー・オブ・ライツ」を満喫するのが、地元民の高度な「裏ワザ」です。

(時間を調整して、うまくそのタイミングで船に乗ることが必要ですが…)

FMラジオを持っていると、「シンフォニー・オブ・ライツ」のBGMも聞きながら美しい夜景を楽しめますので、ぜひ用意しておいてくださいね。

【ご注意】香港の気象当局により台風警報のシグナル3 以上もしくは大雨注意報(赤または黒サイン)が当日の午後3時以降に発令された場合、その期間のシンフォニー・オブ・ライツ上演は中止となりますのでご注意ください。

ヴィクトリア・ピーク

ビクトリアピーク
さて、香港島にも沢山の観光スポットがありますが、このコラムの限られた字数で、必見の観光スポットをあとひとつ挙げるなら、やはりなんと言っても『ビクトリア・ピーク(Victoria Peak)』でしょう。

一言で言えば、ずばり、「香港一の夜景を見下ろす最強スポット」です!

【アクセス】MTR中環(セントラル)またはMTR金鐘(アドミラリティ)駅から移動し、「ピークトラム」というケーブルカーで上がります。

ケーブルカー

急勾配のピークトラムは動き出した瞬間に文字通りテンションが「アガり」ます!また、バスも「15C」番が出ています。峠道をくねくねと二階建てバスで登っていくのも楽しいですよ。

着くとすぐに、眼下には100万ドルの夜景が!これは必見の感動。写真より実物を是非御覧ください。

この風景を実際にピークから見ると、感動もの!一緒に見ているとロマンチックな気分になり相手に惚れてしまうかもしれないので同伴相手にはご注意くださいね!

はっきり言いますと「香港に行ってピークの夜景を見ずに帰ってきた?何してるの!?」と絶対言われます。

大事なことなのでもう一度書きますが。必・見・です。

夜景02

『ビクトリア・ピーク』の名前は、英国のビクトリア女王にちなんで名づけられています。広東語では単に『山頂(サーンデーン)』と呼ばれますが、すべてを見下ろす、女王にふさわしい風格、まさにクイーンの名にふさわしい場所だと言えるでしょう。

さらに足を伸ばして、急な坂道をさらに登ると、もっと高い位置に『獅子亭展望台』があり、ここからの景色も本当に壮観。

朝早くハイキングとしてピークを訪れ、この涼しい(寒いぐらいの)風に吹かれながら、香港の南側と北側を見下ろすのもなかなか素敵ですよ。

香港オススメの観光スポットまとめ

以上、最重要の必見スポットのみをご紹介しましたが、香港にはもっとたくさんの見るべき、行くべき、食べるべき観光ポイントがたくさんあります。

ぜひ他の記事のほうも御覧くださいね。

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