
香港で暮らすと、習慣の違いがありすぎて、毎日がカルチャーショックの連続です。
日本人では「えっ!?」と驚くようなことを見ることができます。
旅行でも良し、住んでも良しの香港。
今回はそんな、香港の慣習・習慣について触れていきたいと思います。
また、当サイトでは香港の興味に関するアンケートを実施してみたので、ぜひそちらもチェックしてみて下さいね。
香港の慣習・習慣:街歩き編
街を歩いて見かける風景、光景、そして風習。
日本と違う!と思ったらそれは「香港の慣習」!
電車やバスでは寝ない
大多数の人が電車(地下鉄)やバスで通勤通学をする香港。
しかしその風景は日本のそれとは異なります。
日本では通勤電車に座ったならば、即座に睡眠モードに入ってしまう人も多々いますよね?
ところが香港では誰も寝ない!全く寝ない!
人々がいるところで寝ることはスリや強盗にあってもわからなかったり抵抗できなかったりと、不利な点があるからなのか、周りを信用していないからなのか、本当にみんな全然寝ないのが香港の公共交通機関の中の様子なのです。
公共トイレでは便座に立って用を足す?3>
最近は香港の地下鉄駅など公共の場所でのトイレの設置も増えてきた香港ですが、香港の公共トイレの使用方法が日本と少々異なりますのでご紹介します。
通常日本の公共トイレは、普通に便座にペタリと座りますよね?
ところが香港の公共トイレは、便座に座りません。
「座れない」という方が正しいかもしれません。
なぜなら便座そのものがはげしく汚れていたり、下手すると真二つに割れていたりして、用のたしようがないような便座さえ普通に見かけます。
それはどうしてかというと、香港の人々が公共のトイレで用を足すときは、U型便座であれO型便座であれ、その上に立って、和式様にしゃがみ込んで用を足す人が多いからです。
日本人から見れば「なぜそんな不思議な座り方を・・・」と思うかもしれませんが、基本香港人は他人を信じず、潔癖症な人が多いので、人様がお尻を直に置いた便座にそのまま座るのが嫌だからという理由が一番しっくりきますが、とにかく公共トイレは上に登って用を足すものだそうです。
エスカレーターは右側
日本でも、名古屋を境に、東側は左に立ち、西側は右に立つ風習があるようですが、香港では、ばっちり西日本様式で右立ちします。
わたしは東日本出身ですので、香港で右立ちに慣れてから帰国すると、いつも一瞬戸惑っていました。
タクシーはタクシー乗り場から
出典 : https://www.hongkong.net/
香港では流しのタクシーもたくさん走っているのに、なぜか手を挙げても止まってくれないという場合が多々あります。
そういう場合は周りをぐるりと確認してみましょう。
近い場所に「タクシー乗り場」が必ずあるはずです。
タクシー乗り場がわざわざあるような、駅の周辺や繁華街周辺では、その場所でズラリと並んでタクシーを待っているので、横入り的に手を挙げてタクシーを捕まえるというのが許されないのです。
また、銅鑼湾や尖沙咀などには、ビクトリアハーバーを渡る「ハーバータクシー」の乗り場が別途あり、そこから乗るタクシーしか海を渡ってくれませんので要注意です。
ハーバータクシーは、運転手のダッシュボードのところにある空車サインに「暫定載客」と書かれた赤い紙を掲げています。
それがハーバータクシーの印でもあります。
タクシー料金は切り上げで渡すと運転手さんニコニコ
出典 : https://news.rthk.hk/rthk/ch/error
英国領だった香港では、チップ込みでお支払いするのが一般的。
こまごまと小銭で出す日本式は疎まれます。
何事にもスピーディーを重んじる香港ですから。
例えば24.5ドルなら25ドル。28.5ドルなら30ドル。といった感じに、端数を切り上げて、大きなお金で渡すのがスマートですね。
荷物には10ドル、クロスハーバートンネルで実費が負担となります
出典 : https://commons.wikimedia.org/
タクシーのトランクに荷物を積み込むと1個につき10ドル加算されます。
アコギな運転手だと助手席の足元に載せただけでも10ドル取ろうとしますが、あくまでトランクに入れてもらった時だけでよい決まりなので、そういう運転手には断固として抗議しましょう!
ハーバートンネルは、クロスハーバートンネル、西区、東区、とトンネルによって料金が異なりますのでどこを通るかによって加算料金も違ってきます。要注意!
オクトパス残高足りない!でも大丈夫
日本の交通系電子マネーでしたら、残高が足りなければ入場できませんよね?
ところが香港の交通系電子マネーオクトパスは違います。
出典 : https://www.octopus.com.hk/
デポジット50ドル分までなら0ドル切っても一回は乗れるのです。
日本の交通系電子マネーで「う!残高足りなかったかー!」と開かぬ改札で恥ずかしい思いをした人も、香港ではそんな思いはしなくてすみますので、どうぞご安心を!
Gは1階、4階は存在しない場合多し
香港でエレベーターに乗るとき戸惑うのは「え?ここG?1階じゃないの?」ということ。
そうなんです!
香港では1階は1階ではなく「G階」つまり「Ground Floor」ということなのです。
また、日本と同じく「4」が不吉な数と信じられている香港では、4階が存在せず、3階の後が5階となっている場合が多々見受けられます。
これは、日本で「4」が「死」と同じ発音であることから不吉と思われているのと同じ理由です(香港の「4」は「セイ」と読みます)。
香港の慣習・習慣:お食事編
なんて言っても食の街・香港。
しかしその食文化には、日本人にとって唖然としてしまうことも多々・・・
そんな香港の食の慣習に触れてみたいと思います。
また、香港のおすすめのレストランも紹介しているので気になる方は合わせて読んでみて下さいね。
食べる前には箸を洗浄
飲茶などへ行くと、テーブルにボールを運んできてもらい、その中にお茶を注ぎ、丁寧にこれから食べる箸や取り皿をそのお茶で洗っている姿をよく目にします。
それは、自分の使用する食器類を、きれいに洗浄する意味と、食器を温めておいしく召し上がろうとするという意味があります。
骨はテーブルの上にペッペっぺ
排骨の骨や、鳳凰爪の細かい骨、それらはそのままテーブルの自分の前のところに、ペッペっぺと吐き出すのが香港式。
ちなみに野外の海鮮料理屋さんでは、アサリの殻や蝦蛄(シャコ)の殻を地べたへそのまま落とし、ピーナツを殻ごと出してくれるようなバーでは、その剥いた殻を床へジャンジャン落とします。
日本人的には面くらっちゃいますけど、慣れたら自分も・・・
やってみると意外と気楽で楽しいかもしれません。
ゲップは「おいしかったよ」の意思表示
香港人と食事に行くと、男性は特にですが、平気で人前なのにゲップをします。
日本人としては「え!?」と思うところですが、香港人からしてみると、「体外に出ようとしているゲップを、むりやり我慢することは、身体のために良くない。身体の欲しているようにゲップは出すのだ。」ということらしく、悪気なくゲップを吐き出してくれます。
しかしそれも「ゲップが出るまでお腹いっぱい食べられたのは、おいしかった食事である証拠だよ」という意味なので、歓迎されるべき行為だそうです。
食べたら食べっぱなしOK
フードコートやファーストフードでは、きちんとお盆やお皿を返却口へ返すのが日本流ですが、香港では違います。
食べたら食べたままテーブルへ放置。それでOKなのです!
慣れるまで、そのままで帰るというのは気が引けてしまうのですが、郷に入っては郷に従えということでやってみると意外とできちゃうものです。
食べっぱなしで帰るという豪快さ。これも香港人の慣習の一つです。
まとめ:香港の慣習・習慣
いかがでしたか?
香港での慣習、もっともっとたくさんあるのですが、本日はこの辺で留めておきましょう。
また機会があったら、香港での面白い慣習・気になる慣習など、ご紹介したいと思います。
それでは、引き続き、ほかの記事もどうぞお楽しみください!