香港の街並み

世界有数の経済都市で、中国の特別行政区として有名な香港は日本からの観光で訪れる人も多い場所です。

中国とはまた別の括りになっていて、中国とイギリスの文化が入り混じる香港へ移住するメリット・デメリットとはどのようなものなのでしょう。

香港は経済都市なので日本から駐在員や現地採用として香港で生活しなければならないこともありますが、その際に気にあるのが日本との違いであったり、移住のメリット・デメリットですよね。

今回の記事では、香港移住のメリット・デメリットについて紹介します。

香港移住のメリット

まずは香港へ移住するメリットから見ていきましょう。

香港移住を検討の方は日本との違いについて比べる事が多いかと思います。

例えば物価であったり、家賃であったり、住みやすさに関係することは現在の暮らしを基準として考えていますよね。

わかりやすく日本と香港の違いも交えつつ、香港移住のメリットについて詳しく見ていきましょう。

税率が安い

大量の札束

移住を考える人の中には日本で大金を稼いでいる方が多くいらっしゃいます。

日本であれば所得に応じて税金を納める累進課税制度が採用されているため、お金を稼げば稼ぐ程国に治める税金の金額が上がっていきます。

香港であれば最大税率が17%となっているため、日本で生活するよりも税金が安いのです。

節税目的で移住を考えている人も多く、大金を稼いでいる方にとっては香港はまさに理想的な場所なのです。

海外からもタックスヘイブンとして利用する富豪が多いのが現実です。

英語が出来れば不自由しない

生活していく上で言葉はとても重要ですが、香港は中国であって中国ではありません。

元々イギリスの植民地であったこともあって、言葉は英語が普通に使われています。

香港国内は広東語が基本となっていますが、英語も十分通じますので英語が出来れば不自由しません。

移住をする際はその国の言語がとても大切ですが、英語が理解できれば香港での生活には困らないでしょう。

他国へのアクセスが容易

飛行機

香港は他の国へアクセスがしやすい場所にあります。

日本から香港までは焼く4時間前後で到着し、香港からは様々な国へ直行便で行けます。

香港国際空港はアジアを代表するハブ空港なので、香港経由で他の国へ行く便もあります。

海外へ出張で行かなければいけないような、忙しい方にとって香港はとても良い場所と言えるでしょう。

1~2時間あればベトナムや台湾、韓国にだって行けてしまうので、日本で生活して海外へ行くよりも断然便利で体への負担もかかりにくいです。

家事から解放される

香港には家政婦を雇って家事を任せる制度が整っています。

家政婦さんはインドネシアやフィリピンなどからの移民で、そういった人たちが香港でヘルパーとして働けるようにしっかりと教育をする機関や労働組合があります。

月曜日から土曜日まで家事と子供の面倒を見てくれるヘルパーさんは1ヶ月でだいたい日本円で6万円前後で雇うことが出来ます。

家事から解放されるだけでなく、子供の面倒も見てくれるなんてとても助かりますよね。

ヘルパーを雇う余裕が無くても外食が基本となる香港は屋台やレストランで安い食事が楽しめたり、ランドリーは45リットル約500円程度とかなりの安さになっています。

仕事に集中できる環境が整えられているのも嬉しいポイントですよね。

香港移住のデメリット

困った男性

良いことだらけの香港移住ですが、デメリットも存在します。

香港移住のメリットにだけ目を向けてデメリットを確認しないと思ったような生活にならないなんてことも。

移住を考える際はしっかりとデメリットも考慮することが大切です。

次は香港移住のデメリットについて見ていきましょう。

家賃が高い

香港は不動産価格が年々上昇しています。

元々香港はとても小さな土地しかなく、世界有数の経済都市になったことで人口密度が高くなっています。

当然人が暮らすためには住むところが必要なのですが、香港には十分なスペースがありません。

香港を訪れるとわかりますが、香港には多くの高層ビルやタワーマンションがあって、狭い土地を有効に使おうと工夫しています。

そのため家賃が高く、東京都内の家賃相場よりも高い状態となっています。

2LDKで40万円を超えることもあるので、事前に住むスペースの確保や収入に見合ったお部屋を見つけましょう。

医療費が高い

病院

日本の場合、健康保険に加入していれば自己負担は3割で済みますが、香港では病院の診察代は全て自己負担が基本です。

さらに公立病院と私立病院の2種類があって、それぞれで値段が大きく違うのも難しいポイントです。

公立病院であれば値段が一律で、とても助かるのは事実ですが病院数が全く足りていないのが現実です。

逆に私立病院は待ち時間こそ短いものの支払う金額が桁違いで、経済面で苦しくなってしまいます。

そういった社会保障制度についても日本とは大きく違うのでご注意ください。

香港移住はしたほうがいいの?

最終的な判断はご自身ですることになりますが、香港移住はメリットの方が大きいでしょう。

生活環境がガラリと変わればストレスに感じることも多いかと思いますが、慣れてしまえば香港は非常に住みやすい場所です。

7年間香港で暮らしていれば永住権の申請も可能になるので、香港へ移住できるチャンスがあればぜひとも移住をした方が良いでしょう。

まとめ

いかがでしたか?

今回の記事では、香港移住のメリット・デメリットについてご紹介しました。

香港移住には多くのメリットがありますが、当然デメリットもありましたね。

メリットとデメリットを比べて、移住をするのかしないのか最終的な判断をしましょう。

メリットだけに目を向けて移住すると香港での生活が嫌になってしまうので、しっかりと生活の違いやデメリットについて理解することが大切です。

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