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人気の伝統行事に、国際的スポーツイベント、アートフェスティバルと、香港では一年中、何かしらのイベントが楽しめます。

今回は旧正月に旅するなら、絶対に押さえておきたいイベントと、旧正月以外に気になるイベントをカテゴリー別にご紹介します。

旧正月 チャイニーズ・ニューイヤー

西洋文化と中国文化の両方を取り入れている香港。

クリスマスや西暦の1月1日もニューイヤーとして祝いますが、中国人、香港人にとっての本当のお正月は旧暦の正月である春節で、日本では旧正月と呼ばれています。

ちなみに2019年は2月5日が旧暦の元旦で、5日〜7日が祝日になります。

日本のお正月と同じように、連休を利用して海外旅行に出かける香港人も多いのですが、逆に中国本土から香港にやって来る観光客も増えますので、街の賑わいはふだんと変わりません。

中国圏では赤と金色がラッキーカラーで、この時期の街は赤と金の正月向けの飾りでいっぱいになるので、インスタ映えする風景があちらこちらに見られます。

Double the lanterns, double the good fortune right? 🏮✨ (@globalfashiongal) #VirtualVacation

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また、香港ディズニーランドも1月から3月までの3ヶ月は、旧正月にちなんだチャイニーズファッションのキャラクターが見られますから、ディズニーファンの人は要チェックです。

https://www.hongkongnavi.com/special/5049690

国際ナイトパレード

国際ナイトパレード
出典 : http://tabit.jp/

毎年元旦の夜にチムサーチョイのメインストリートで開催されるナイトパレード(The International Chinese New Year NightParade)は、数多くの山車と共に、香港をはじめ、世界中から参加した団体がパフォーマンスを行いながらパレードを繰り広げる年に一度のイベントです。

沿道でパレードの見物をするだけでしたら無料ですが、チケットを購入すればハーバーフロントの観覧席に座って見ることもできます。

2019年のチケットの価格、ルートの詳細などは決まりしだい香港政府観光局のHPに掲載されます。

日時 2019年2月5日
時間 8時〜9時45分
(ストリートパフォーマンスは午後6時以降からウォームアップを開始)
ホームページ 香港政府観光局

ビクトリア湾花火大会

ビクトリア湾花火大会

日本では花火大会というと夏の風物詩ですが、こちら香港では毎年旧正月の2日目に行われる大イベントです。

20分ちょっとの間に3万発に近い花火が打ち上げられるというこの超豪華なイベント、毎年大変な数の人で賑わいます。

ベストポジションはチムサーチョイのプロムナード。

香港島サイドではワンチャイやセントラルの海沿いからも見られます。

混雑を避けて花火を楽しみたいなら、チムサーチョイの海沿いのホテルのオーシャンビューの部屋に泊まるのもおすすめです。

そこまでしなくても、ホテルやショッピングセンター内のオーシャンビューのレストランで食事をしながら花火見学という手もあります。

もちろん特別料金が必要になりますが、優雅に花火見物をするのもいいですよね。

ただし、早めの予約がかかせません。

もう一つのおすすめが、クルーズしながら花火見学ができる現地ツアーに参加することです。

ガイド付きツアーなどいろいろなツアーが出ていますが、「パンダバス」や「H.I.S.香港支店」が開催するツアーなら、日本語が通じて便利ではないかと思います。

2019年の詳細については両社に直接お問い合わせください。

パンダバス/パンダトラベル https://www.pandabus.com/hkg/
H.I.S.香港支店 https://www.his.com.hk/ja/home

フラワーマーケット

フラワーマーケット
出典 : gotrip.hk/

広東語の「年宵花市」の名が示す通り、これは旧正月の準備をするためのマーケットで、香港人に子供の頃の旧正月の思い出を聞くと、必ず「走花市!(花市をブラブラ歩いたこと)」と返ってくるぐらい、地元民に密着したイベントです。

香港のいろいろなエリアで開催されますが、規模が大きく、アクセスも簡単なのが、香港島のコーズウエイベイ(銅鑼湾)のビクトリアパーク(維園)です。

毎年旧歴の12月24日から、元旦の朝6時まで開かれています。

正月前だけのマーケットですので、築地のように生鮮食料品は扱われていませんが、中国のおせち料理に使われる干し牡蠣などの乾物類を大量に販売しています。

このマーケットで中心となるのが、お正月を盛り上げる飾り物

日本人がしめ縄や鏡餅を飾るように、香港人は「揮春」と呼ばれる縁起のいい4文字熟語を書いた紙や、桃や水仙などの切り花を飾って正月を祝います。

特に目につくのが「キンカン」の植木。

広東語で「金柑」と書き「柑」の発音が「吉」と同じなので、とても縁起がいいと考えられています。

そのキンカンの木に「利是封」と呼ばれる赤いお年玉袋をぶら下げて、金運を願う人が多いです。

人出を見込んで、いろいろな食べ物の屋台や正月に関係のない物のプロモーション、ストリートパフォーマンスまで、商売になりそうなものなら何でもありますので、冷やかしがてらにのぞいてみると香港人の生活が垣間見えると思います。

カテゴリー別!注目イベント

ここでは、旧正月のイベントのほかに、おすすめしたいイベントをカテゴリー別にご紹介します。

気になるイベントがあったら、カレンダーに書き込んで、今後の旅の計画に役立ててくださいね。

香港独自の伝統行事

長州島饅頭節

長州島饅頭節
出典 : https://www.asahi.com/and_w/life/SDI2016040833431.html

日程 2018年5月19日〜23日
2019年5月9日〜13日

香港島のセントラルピア(中環碼頭)の5番から、フェリーで30分〜1時間足らずで行ける離島「長州島」。

パトカー、救急車、消防車の車は走っていないノンビリした島ですが、週末ともなると、海鮮料理を楽しみに多くの人が訪れます。

その長州島で旧暦の4月5日〜9日に行われるのが中国の無形文化財にも指定され、アメリカのタイム誌でも「世界の奇祭10選」にも選ばれた「「饅頭節(まんじゅう祭り)」です。

このお祭りの見どころは二つあって、その一つが「饅頭取りレース」。

15メートルに近い高さのタワーに、たくさんの饅頭が取り付けられていて、参加者はそのタワーに登りながら、ついている饅頭を取っていきます。

饅頭取りレース
出典http://new.outstreet.com.hk/

饅頭は取り付けられた高さによって点数が決められていて、高くなればなるほど、点数が上がる仕組みになっています。

3分間でどれだけの点数が取れたかを競うレースなので、参加者はスタートと同時にタワーの頂上を目指して駆け上がります。

もう一つの見どころは「飄色巡遊」と呼ばるパレードです。

日本のお祭りではおみこしを担ぎますが、ここでは変装をした子供を担いで練り歩きます。

パレード
出典 : http://www.discoverhongkong.com/jp/index.jsp

パレードの主役は、歴史上の人物や今話題の人物に仮装した子供たちです。

竿につけた台座に子供が立ち、その竿を大人たちが持ち上げながら、パレードします。

スポーツ・リクリエーション

香港ドラゴンボートカーニバル

香港ドラゴンボートカーニバル

日程 2018年6月22日〜24日
2019年 未定
場所 セントラル ハーバーフロント イベントスペース
(ドラゴンボートレースはこのほか香港のあらゆる地域で行われます)

このイベントは伝統行事としてご紹介するべきかもしれません。

というのは、この行事の元になっているのが、日本でも子供の日として知られている端午の節句(旧暦5月5日)だからなのです。

端午の節句は、中国の戦国時代に、国を救おうと国の上層部に進言したものの、それが聞き入れられず、国を案じながら入水自殺を図った詩人「屈原」をしのぶために始まった祭りです。

その屈原の慰霊のために、粽(ちまき)を川に投げ入れ、小舟のレースをしたのが、ドラゴンボートレースの由来だと言われています。

このドラゴンボートレース、スポーツとしてその魅力にとりつかれた香港に住む各国からの駐在員の増加とともに、競技人口が年々増え、いまでは世界の15カ国、4500人以上が参加する大規模なレースになっています。

ちなみに、日本からは長崎県のチームが参加しています。

今では伝統的なレースだけでなく、参加者のコスチュームを競う「仮装大賞」や、音楽ライブなどが行われる国際的なイベントに成長しました。

中国文化に西洋文化が融合した香港を感じさせるイベントです。

香港ラグビーセブンス

ラグビー
出典 : http://www.discoverhongkong.com/eng/index.jsp

日程 2018年4月6日〜8日
2019年4月5日〜7日

ラグビー好きな人しか知られていないかもしれませんが(笑)、2019年は日本でラグビーワールドカップが開催されます。

それを知っている人も知らない人も楽しめるのが、「香港セブンス」です。

七人制ラグビーの国際大会で、毎年4万人を超える観客が、ハッピーバレーにある香港スタジアムに集まります。

七人制ラグビーは15分で勝負が決まるスピーディなラグビーで、ルールを知らない人でも楽しめますが、スポーツ観戦というより、世界中からのパーティー好きがラグビー観戦を言い訳に集結するイベントで、観客の仮装や音楽ライブ、試合終了後のパーティーなどで香港中が盛り上がります。

ラグビー
出典 : https://rugbychannel.site/

試合終了後は、この観客たちが香港のナイトスポットを埋め尽くすほどだと言ったら、その規模がわかるかと思います。

このイベントも香港に住む外国人が創り出した香港独自のイベントの一つです。

グルメ・ワイン

香港ワイン&ダインフェスティバル

ワイン
出典 : http://www.discoverhongkong.com/eng/index.jsp

日程 2018年10月25日〜28日
2019年 未定
場所 セントラル ハーバーフロント イベントスペース

ワインを中心とした香港最大の酒類と食の祭典で、中環のハーバーフロントのイベントスペースにある400以上のブースで世界各国のワイン、クラフトビール、ウイスキーなどの飲み比べができるほか、人気レストラン、ローカルフードの料理を楽しむこともできます。

会場への入場料のほかに、飲食代は各自負担となっていますので、無料の催しではありませんが、「ワイン・パス」などお得なクーポンも販売されていますので、グルメのみなさんにはぜひ足を運んでもらいたいイベントです。

アート・エンターティメント

香港アートフェスティバル

アートフェスティバル
出典 : https://bijutsutecho.com/news/2670/

日程 2018年2月23日〜3月24日 
2019年 未定

香港人、特にアートファンにとって3月は香港最大の芸術イベント「藝術節」の月。

2019年の日程は未定ですが、毎年2月末から3月にかけて行われます。

演劇だけでなく、ダンス、コンサート、ビジュアルアートなど、香港だけでなく、世界中のアーティストが香港の様々な会場でパフォーマンスを繰り広げます。

この催し、一年に一度ということもあってか、人気の公演、パフォーマンスは発売されるやいなや、売り切れとなることが多いので、芸術ファンの人は以下のHPで最新の情報をチェックしてください。

香港アートフェスティバルホームページ https://www.hk.artsfestival.org/en/

まとめ

いかがでしたか?

ここでご紹介した通り、香港には中国からの伝統をそのまま受け継いたイベント、香港独自の伝統行事、香港の外国人が参加し国際的に有名になったイベントなど、いろいろなスタイルのイベントがあります。

もしタイミングが合えば、是非これらのイベントに参加して、中国にはない、香港の独自の文化を体験してみて下さい。

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