ダンダス・ストリート

九龍エリア随一の繁華街・モンコックにある「ダンダス・ストリート(登打士街 / Dundus Street)」は、狭い中にも様々な飲食店が林立し、ひとつのグルメストリートになっています。

この繁華街を上手に歩き、グルメを満喫したりゆったりできるおすすめのショップをご紹介します。

ダンダス・ストリート(登打士街 / Dundus Street)」は香港一の賑わいを見せる繁華街「モンコック(旺角)」の南にある、片側一車線の細い通りです。

一見なんの変哲もないような道路なのですが、ここには多くの庶民的かつ侮れない「味自慢」グルメ飲食店が集中しており、香港観光でこの近くに来たならばぜひ寄ってほしいポイントです。

ダンダスストリート

アクセス:MTR(地下鉄)油麻地駅で下車、A1/2出口から数分です。

九龍の中心を南北に走るネイザンロードを「モンコック」エリアと「ヤウマーティ」エリアを分けるように東西に延びる細い通りが、「登打士街(Dundus Street)」です。

ここは『花園街』『女人街』『西洋菜南街』など賑やかな通りの南端にあたるため、人の流れが多く、昼夜を問わず賑やかな道路です。

南北に走るネイザンロードによってこのストリートは左右に分けられます。

西側は風俗関係の店がありややアダルトな雰囲気ですが、東側、つまり「ダンダス・ストリート(登打士街 / Dundus Street)」のメインの部分は、スターバックス、屋台系香港B級スナック、流行を先取りした台湾式の飲み物、デザートなどのおしゃれな店、若者向けの食べ物ショップやファストファッションの店も多く、常に若い人でたいへん賑やかです。

このように、同じモンコック・ヤウマーティ地域でも、ネイザンロードの西側よりも東側のほうが賑やかで、健全なワクワク感があります。

香港で一番活気のあるモンコック(旺角)エリアに来たなら、まずかこの「ネイザンロードの東側」を散策してみることにしましょう。

「ダンダス・ストリート(登打士街 / Dundus Street)」は前述のようにスポーツ用品・スニーカー等のショップが集中する花園街や通称「女人街」といった露店が並ぶストリートが、みなこの登打士街を南端として北に伸びています。

登打士街のあらまし

この「ダンダス・ストリート(登打士街 / Dundus Street)」は全長670メートル

道路は片道一車線の細い道です。旺角エリアの渡船街から始まり、「ウォータールー・ロード(窩打老道 / Waterloo Road)」にぶつかって終わります。

この登打士街はずっと香港の行政において油麻地地区と旺角地区の分岐線として存在します。つまり、この通りから南は「ヤウチムエリア(油尖區)」となり、ここより北は「モンコック(旺角)」地区になるのです。

登打士街は若い人が多く集まるため、自然と「樓上咖啡店(ラウソーン・ガフェディム、お二階カフェ)=路面でなく2階の家賃の安いところに開くこぢんまりした若者向けカフェ)」が集中しています。

この「お二階カフェ」が流行りだした当初(十数年前)は、このようなカフェは西洋菜南街から通菜街(女人街のあるところ)に集中していましたが、その後家賃の関係や、人の流れなどに追従して、現在ではさらにネイザンロード(彌敦道)の西側や、今回ご紹介するダンダス・ストリート(登打士街)にも大きく広がっています。

このように、このエリアは若い人に「グルメストリート」として人気があるため、店舗の家賃は極めて高く、香港島側のコーズウェイベイ(銅鑼灣)エリアでの名店街の相場に匹敵するほどの高さです。

ただ2013年の後半からはこのエリアに不動産を持つオーナーらが強気の相場で望んだため、あまりにも家賃がかかるため、逆に空き店舗(借り手がつかない)状態になるところが目立ちました。

最近では回復しており、このエリアの路面店は約50間ほどですが、空き店舗は少なくなってきています。

いくら不動産価格が青天井の香港だからといって、赤字経営になるほどの家賃を払ってまで登打士街に出店する人はいない、というわけですね。

ダンダス・ストリート

ちなみにこのストリートの一番東側は、この地域の指定救急病院である「廣華醫院」があり、よく救急車が通ります。

登打士街のおすすめショップリスト

では、さっそくこのエリアでどの店に入ったらいいか?を厳選してリストにしましたので、ご活用ください。いわゆるチェーン店(スターバックスや有名なブティック)は除外してありますので、ご容赦ください(すぐ看板が目に付きますので説明不要だと思います!)

龍華軒咖啡室(Coffee Lowa)

龍華軒咖啡室(Coffee Lowa)

この「龍華軒咖啡室」は、いわゆる「樓上咖啡室(お二階カフェ)」の一般的スタイルのようですが、実はタイ料理・イタリアンも提供する変わったカフェ。

カジュアルなようでいてどこかスタイリッシュで、さらに食事も楽しめるとあって常にグルメ系ローカルのフーディーさん達に人気のあるカフェです。

所在地 旺角登打士街36號恆威商業中心17樓(17/F, Hanway Commercial Centre, 36 Dundas Street, Mong Kok, Kowloon, Hong Kong.)
『龍華軒咖啡室(Coffee Lowa)』の情報 アクセス:MTR「油麻地」駅A1/2出口から徒歩約3-4分です。
電話 26518033、92277030、68232525
営業時間 基本的に14:00~02:00、要確認

呼吸CAFE(Fullcup Cafe)

呼吸CAFE

呼吸のカフェ、とはなかなかユニークな名前ですね。それを英文にして「Full-Cup(フール。カップ、撥音が広東語の「呼吸 Fu Kap」に似ているので、ダブルミーニング)」としています。

店内はモダン台湾風のしゃれた雰囲気があり、いわゆるここ10年ほどで流行してきている「樓上咖啡室(お二階カフェ)」で、筆者も大好きなカフェの一つです。

「呼吸」というキーワードをテーマに、様々なアート的表現をしながら美味しいコーヒーを提供する、しゃれた空間がとても素敵です。

店主は「コーヒーをただ売るのではなく、この人生で、街の現代の息吹を感じながら、私達がどのように感じ、何を求めて、どんな思い出をいだきながら生きていくのかを考えるようなスペースにしたい」と述べています。

2003年から続いている店で、この分野ではかなりの「老舗」といえます。サイトもなかなか味わいがあるので是非御覧ください。

『呼吸咖啡(FULLCUPCAFE HONG KONG)』情報

所在地 旺角登打士街恆威商業中心3 至 7 樓(3 to 7th Floor, Hanway Commercial Centre, 36 Dundas Street, Mong Kok, Kowloon, Hong Kong.)
アクセス MTR「油麻地」駅A1/2出口から徒歩約3-4分です。
営業時間 03:00 p.m. – 03:00 a.m.(月~金)、01:00 p.m. – 03:00 a.m.(土日祭)
ウェブサイト hongkong.html

Rimi Cafe

Rimi Cafe

Rimi Cafeは、いわゆる「香港式お二階カフェ」の中でも、洋食を主力にしており、気取らないけれどセンスの良い洋食を出してくれるカフェレストランです。

この店はネットで席の予約が出来る他、決して高くないのに、美味しい料理と、時間制限が無くゆったりと寛げる点で高い人気があります。

少人数向け(5-6人)セットメニューがグループでの食事にぴったり。価格は内容によります。

セットメニューの例:サラダ一品、前菜3品、メイン3品、ピザ1枚、肉類1品、付け合わせ野菜、スープ、パン、紅茶または緑茶人数分。

所在地 旺角登打士街43H號登打士廣場20樓全層(20/F, Dundas Square, 43H Dundas Street, Mong Kok, Kowloon, Hong Kong.)
アクセス MTR「油麻地」駅A1/2出口から徒歩約3-4分です。
電話 27712781
営業時間 12:00 – 01:00

肥姐小食店(Fei Jie)

肥姐小食店

上記カフェとは打って変わって、こちらは日本で言えば縁日の屋台にある「たこ焼き」のようなスナックを提供するショップです。

「太めのあねさん」を意味する「肥姐(フェイジェー)」という文字が店名に入っている、香港式スナックの超有名店です!

間口はとても狭く、見逃してしまいそうですが、いつでも多くの客が店の前に並んでいますので、登打士街を歩いていれば必ずわかります!

通りがかる多くの若者が、小銭で香港B級グルメといえるここのスナックを買って立ち食いしています。ぜひ一緒に食べてみてください!

ここ『肥姐小食店』のおすすめは、豚の腸煮込みと煮込んだイカゲソのスナック。

豚の腸煮込み

イカゲソのスナック

香港B級グルメ界では有名な存在で、OpenRiceという香港版「食べログ」での人気投票でモンコックエリア最優秀人気店(2009,2011,2013-15年)に何度も選ばれています。

所在地 旺角登打士街55號4A舖(Shop 4A, 55 Dundas Street, Mong Kok, Kowloon, Hong Kong.)
アクセス MTR「油麻地」駅A1/2出口から徒歩約4-5分です。
電話 91917683
営業時間 14:00 – 23:00

老川皇

老川皇

ここ『老川皇』は世界に名だたる「川菜(四川料理)」のお店です。

香港には中国各地の料理人が集まり、味自慢の郷土料理を出しており、香港にいながらにして一級の中国各地の料理を味わえますが、その中でも『老川皇』の四川料理はとにかく本場そのもので最高と定評があります。

実際、香港には四川料理店は多くありますが、その中でも同店は一番本場に近い味で、中国から来たお客の太鼓判を押すほどで、辛い物好きならぜひ行ってみたい名店だと言えるでしょう。

「老川皇」での人気メニューのうち、小皿料理ですが「蒜泥白肉」というのが激ウマ!ぜひお試しください。

蒜泥白肉

所在地 旺角登打士街32號歐美廣場1樓(1/F, Omega Plaza, 32 Dundas Street, Mong Kok)
アクセス MTR「油麻地」駅A1出口から徒歩約4分です。※上記の店はネイザンロードの東側の登打士街ですが、この店だけは西側になりますのでご注意ください。
電話 28878982
営業時間 12:00 – 03:00

まとめ

このように、「ダンダス・ストリート(登打士街 / Dundus Street)」にはたくさんの人気店があり、メニューの種類も中華からウェスタンまで様々で、また路面は非常に賑やかで(ちょっとうるさいぐらい?)の登打士街ですが、「二階」に上がれば静かにリラックスできる店も多く、モンコックエリアを散策するには絶対に押さえておきたい場所です。

グルメの他にも、この付近には「兆萬中心」「好景商業中心」「家樂坊」というショッピングモールもあり、香港ローカル的な面白いグッズがいろいろと売られていますので、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

食卓

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