数多くある香港の見どころ、名所の中でもその混沌とした魅力で人気の重慶大厦(チョンキンマンション)
このページではその怪しく人を引き付ける理由を詳しく解説します。
重慶大厦(チョンキンマンション)とは
重慶大厦(チョンキンマンション)とは、アジアの人気観光地、香港のショッピングスポットとして在住人はもちろん観光客、旅人で溢れかえる九龍島側の一等地に構えるビルでのことです。
現在は香港人、アメリカ、アフリカ、中東など様々な人種が暮らしていると言われています。
ビルの中は、格安の宿が密集し、小さな市場や雑貨屋、携帯屋など、様々なお店が立ち並び、昼夜問わず混沌とした空間となっています。さらに格安な宿が一等地にあります。
そのため「観光客や旅人の宿泊先として人気なのかな。」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし現地の日本人の方に聞いてみると、「重慶大厦(チョンキンマンション)に泊まるなら別の宿に泊まった方がいい。」など警告をされます。
実際にホテルの予約まとめサイトなどでレビュー、クチコミを確認してみると「女性だけ、単身では行かない方がいい」「夜間の出入りはオススメしない」など何やら危険が伴う可能性があるコメントが数多く見られます。
多くの方は、両替やB級グルメ、雑貨などのショッピングなどを目的として利用しています。
そこで重慶大厦(チョンキンマンション)の周辺の治安やビルの内部、宿泊などを紹介していきます。
重慶大厦(チョンキンマンション)周辺の治安
重慶大厦(チョンキンマンション)の周辺はショッピングスポットして人気のスポットであり、多くの観光客で溢れかえっています。
日本人観光客も数多く、比較的治安は安全である場所です。海外によく行かれる方であれば、さほど危険な場面に遭遇、盗難などの被害にあることなく、観光を楽しむことができます。
一方で、この地域では裏では薬物の取引されたり、観光客をターゲットとしたスリやぼったくりなど被害に遭われる方がいます。海外なら深夜は怪しい人に声をかけられるなど、一人で滞在する場合は、周囲に注意をしながら出かけましょう。
外務省からの「安全対策基礎データ」では、以下のような犯罪発生状況、防犯対策が記載されています。
治安状況は，犯罪発生率でみる限り，良好と言えますが，日本人がスリや置き引きの被害に遭い，旅券（パスポート）などの所持品を盗まれるケースが多く報告されています。
＜トラブル回避策＞
* 信用のおける店で購入する。
* 商品をよく吟味し，納得のいく商品を購入する。
* 店員の勧めるまま購入せず，購入の意志を固めてから支払をする。
* 保証書，領収書は必ず受け取る。
* クレジット・カードによる支払の際は，暗証番号を知られないようにする。（カードをすぐに返却しない店は要注意）
外務省海外安全ホームページ
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcsafetymeasure_016.html
重慶大厦(チョンキンマンション)の内部
ここからはいよいよ重慶大厦(チョンキンマンション)について紹介をしていきます。重慶大厦(チョンキンマンション)は、無数の格安宿（ゲストハウス等）や小さな市場、飲食店、雑貨屋、携帯ショップなどの店舗が多数立ち並んでいます。
フロアの1Fには両替屋や雑貨、飲食店があり、2Fより上の階に宿が並んでいます。1Fは宿泊者以外の方も多くいるために、かなり混雑をしています。2Fにはファストフード店やドラックストアなどもあります。インド系の人が多くおり、インド料理の飲食店が多いのが印象的です。
重慶大厦(チョンキンマンション)の注意点を2点ほど紹介します。
一点目はエレベーターです。重慶大厦(チョンキンマンション)のエレベーターは特殊で、目的の階に行くには、専用のエレベーターに使う必要があるために注意が必要です。
二点目は、客引きです。内部に入ると多くの方に声をかけられ食べ物屋飲食、ホテルの宿泊などの客引きにあいます。はっきり断らないとぼったくられる可能性もあるために注意が必要です。
重慶大厦(チョンキンマンション)に泊まる
重慶大厦(チョンキンマンション)には数多くの格安宿があります。値段も様々ですが、1,000〜3,000円で泊まれる宿がほとんどです。
宿も内装も様々で、廃墟のような内装で病院の診察台のようなベッドの部屋もあれば、綺麗に掃除がされているホテルのような部屋もあります。
どんな部屋に泊まれるのかは運次第の面があるので、重慶大厦(チョンキンマンション)に泊まる際には、寝るためだけに使うくらいの心構えが必要です。
重慶大厦(チョンキンマンション)で両替する
重慶大厦(チョンキンマンション)に出かける多くの日本人の方は、主に両替を目的としています。重慶大厦(チョンキンマンション)にある両替は空港で両替をするよりレートや手数料が安いお店があります。
重慶大厦(チョンキンマンション)で両替をする際には、空港や銀行のレートなど確認をすることをオススメします。
何も知らないで重慶大厦(チョンキンマンション)で両替をすると、両替のレートが高く、ぼったくられる可能性もあるので、あらかじめレートを確認し、還元率の高いお店を探しましょう。重慶大厦(チョンキンマンション)の奥の方に入ると還元率の高いお店があると言われています。
重慶大厦(チョンキンマンション)で食事
先ほどもご紹介をしましたが、重慶大厦(チョンキンマンション)内にはインド系の方が多く、本場のインド料理が楽しめます。
日本人観光客に一番人気なのは「咖喱王 Khyber Pass Mess Club」。コスパもよく、チキンや春巻き、ナンなど一般的なインド料理はもちろん、日本では見かけないようなインド料理も堪能ができます。
またインド料理以外にも、香港料理た中華料理など様々なローカル料理を味わうことが可能です。
店名 : Khyber Pass Mess Club
住所 : Flat E2, 7/F, Block E, Chungking Mansion, 36-44 Nathan Road, Tsim Sha Tsui
Tel.: 2721 2786
重慶大厦(チョンキンマンション)で買い物
重慶大厦(チョンキンマンション)のグランドフロアには、2つの現代的なショッピングモールが並んでいます。重慶大厦(チョンキンマンション)の内部とは変わった雰囲気で、対照的な空間です。
それではショッピングモールの紹介をしていきます。一つ目は「CKE重慶站」。コスメショップや雑貨屋、衣類、飲食店などがあります。
二つ目は「WOODHOUSE」です。ここは日本から進出したショップも店舗を構えており、香港の若者に大人気のショッピングモールです。またうどん屋居酒屋などの日本食もあり、香港に在住している日本人も多数利用をしています。
重慶大厦(チョンキンマンション)周辺のホテル
重慶大厦(チョンキンマンション)周辺のホテルを紹介していきます。重慶大厦(チョンキンマンション)の周辺には観光客や旅人が多数滞在するために多数のホテルが構えています。
そこで、重慶大厦(チョンキンマンション)周辺のオススメのホテルを3つほど紹介します。
１. ハーバープラザメトロポリス
料金 : 11,000円/泊〜
住所 : Kowloon 7 Metropolis Drive
ショッピングモールに直結し、ネイザンロードまでバズで5分の好立地です。
２. マルコポーロ ホステル
料金 : 6,400円〜
住所 : 九龍 C6, Flr 15, Block C,Chung King Mansion Nathan Road 36-44, Tsim Sha Tsui
ビクトリア•ハーバーから徒歩ですぐの場所にあります。尖沙咀海濱長廊および星光大道も 10 分圏内にあり、値段もリーズナブルです。
３. ランダーホテル プリンスエドワード
料金 : 10,000円〜
住所: 九龍 156-158 Tai Nan Street
フラワーマーケットやビクトリアハーバーから2km圏内に位置しています。
重慶大厦(チョンキンマンション)への行き方
◆空港からの行き方◆
空港からの行き方はバスで行くのがおすすめです。料金は日本円で500円ほどです。A21というバスに乗り1時間ほど移動すると重慶大厦(チョンキンマンション)の目の前に降ろしてもらえます。
◆香港島から行き方◆
香港島から重慶大厦（チョンキンマンション）まで電車で1時間弱ほどかかります。香港網球中心; 黄泥涌峡道駅から6番線に乗車し、Pedder Streetで降車します。
徒歩で3分ほどのCentral駅でTeuen Wan Lineに乗り、Tsim Sha Tsui駅に降車し、徒歩で5分ほど歩くと、重慶大厦（チョンキンマンション）に到着します。
電車が不安な方はタクシーを拾うのがオススメです。
重慶大厦（チョンキンマンション）が舞台の映画や小説
重慶大厦（チョンキンマンション）は香港の民族構成を象徴するビルとして、数多くの映画や小説の舞台となっています。
代表的な映画は「恋する惑星」の舞台ともなった重慶大厦（チョンキンマンション）のゲストハウスです。また、小説では、沢木耕太郎の「深夜特急」で、筆者の沢木耕太郎が宿泊したのが重慶大厦（チョンキンマンション）です。
どちらも香港の代表的なホテルである重慶大厦（チョンキンマンション）が使われており、日本でも有名になりました。
重慶大厦まとめ
いかがでしたでしょうか？重慶大厦（チョンキンマンション）は宿泊する方こそ少ないものの、人気の観光スポットです。
仮に重慶大厦（チョンキンマンション）に行かれる際には、以下の点を覚えておきましょう。
・宿泊ではなく、両替や観光のみがオススメ
・本場のインド料理が堪能できる
・両替は現在のレートを確認し、還元率がよい店舗を探す
・空港からのアクセスはバスがオススメ